2008年3月4日火曜日

3月4日 ビューヒナー

本日のMENU
1~3場
特に2飼育、4挿話/思い出(溺死者の?)、6ダンス
中島裕昭先生によるビューヒナー『ダントンの死』のプチレクチャー

今日は台本協力の中島先生が来て、『ダントンの死』についてのお話をしてくださいました。ビューヒナーというさっか、また『ダントンの死』という作品に対しては、様々な解釈・評価(ただしその殆どが賞賛)があります。単純に分析・類型化することのできない内容・テーマの多様性から、解釈不能と思わせるような難解さを孕んだものとして捉えられる理由でもあり、同時にそれがビューヒナー作品が現代との関係においてもつ(上演)可能性にもつながっているのでしょう。

ビューヒナー作品とその作品に与えられているイメージ
 『ダントンの死』・・・革命劇??
 『レオンスとレーナ』・・・メルヘン劇?? 寓意劇?? 哲学劇??
 『ヴォイツェク』・・・犯罪者心理??
 『レンツ』・・・芸術家、文学者の悩み??

『ダントンの死』の中心的な解釈
 ・ビューヒナーはロベスピエール派である。
 ・革命への諦念
 ・ロマン派に属する作品
 ・精神分析から人間の本質を描く作品

テクストを読むの中で私がおもしろいと思うのは、ダントンの個人的な発言、女性の登場人物の台詞のほとんどはビューヒナーが書いている、ということ。(政治的な台詞・演説のシーンなどは出典がほとんどある)やっぱり、ダントンが劇中で関わる女性ジュリー、リュシール、マリオン、ロザリー、アデライドの5人の女性たちが何を訴えようとしているのかが、とっても気になる!!

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