2nd WEEK が始まりました。
今日のMENU
・本読み×3
・GAMEからの即興
3回目の本読みのあと、笛田さんと「退屈」の話をしました。
ビューヒナーの作品の中にはLangeweile(退屈)という言葉が多く登場します。
このLangeweileはもともとはLong while=長い間という語源があるようです。
時間が長く感じる(長すぎる)→退屈 ということになります。
ビューヒナー死後に発表された小説『レンツ』でも、この「退屈」が一種のキーワードとして登場しています。
本当に僕があなたのように、気持のいい暇つぶしが見つけられるほど
幸福ならいいんですが、それなら時間をうまく埋められることでしょう。
すべては怠惰だからですよ。大抵の人は退屈だからお祈りをする。退
屈から他人に惚れる人もいます。三番目の奴は道徳的になり、四番目
は悪徳に耽る。ところが僕はどれでもない。全然駄目です。自殺する気
さえないんです。自殺も退屈すぎますから!
(『レンツ』岩淵達治 訳 岩波文庫 2006)
『ダントンの死について』の中でも、男1は「退屈」を告白し、声4は男1の革命への行動も彼の「暇つぶし」にすぎないことを指摘しています。
この「退屈」は、世界への絶望に近いものでしょうか。
Langeweileという感覚はどこへいくのでしょうか。
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